歯周病

歯周病とは

歯周病

歯周病は、歯の周囲組織に生ずる病変の総称ですが、その多くは、歯周炎(辺縁性歯周炎)が主です。
歯周炎は、歯周ポケット(歯と歯肉の境目)に繁殖する細菌に感染し、歯周組織(歯を支える組織※)が破壊される病気です。
私たちの口の中には多くの細菌がおり、それらが集まってプラーク(歯垢)となります。歯磨きの際、歯周ポケットにきちんと歯ブラシが行き届かないと、プラークを落としきれません。

落としきれなかったプラークは、カルシウムを取り込み歯石となりますが、歯石は表面が粗く、歯磨きで落とせないので、細菌の温床となってしまいます。このように衛生状態が悪化すると、歯肉が炎症を起こし、腫れや出血が見られるようになります。

しかし歯周炎は、発症しても痛みがほとんどないため、自覚症状のないまま進行していきます。炎症が悪化したことによって症状に気づいたときには、だいぶ症状が進行しているといえます。
さらに症状が進行すると、歯周ポケットが深くなり、歯槽骨(歯を支える骨)が溶けて歯が揺れるようになりす。そして、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

※歯は、歯肉(歯茎)、歯槽骨(歯を支える骨)、歯根膜(歯根と歯槽骨をつなぐ組織)、セメント質(歯根の表面を覆う組織)によって支えられています。

歯周炎の症状と進行

歯周炎の進行度合は、その症状によって5段階に分けられます。
初期症状に近い段階ほど、歯を失わずに済む可能性が高くなるので、少しでも当てはまる症状がある場合は、すぐに受診しましょう。

  • 第1段階 歯肉炎

    第1段階 歯肉炎

    歯周ポケットの深さは2~3mm程度で、そこにプラークや歯石が付き、歯肉が炎症を起こした状態です。赤みや腫れがあり、歯磨きすると出血することがあります。
    丁寧な歯磨きや、歯科医院でスケーリング(歯肉より上の歯石除去)を行なうことで、元の健康な歯肉へと回復します。

  • 第2段階 軽度歯周炎

    第2段階 軽度歯周炎

    歯周ポケットの深さは4~5mm程度で、歯肉の炎症の度合は第1段階とほぼ同様です。この時点では、自覚症状はほとんどありませんが、もう少し進行すると、歯の浮きや歯肉のかゆみを感じ、歯磨きのたびに出血するようになります。
    歯科医院でルートプレーニング(歯周ポケットの奥深くのプラーク・歯石除去)を行なうことで、歯を失わずに済みます。

  • 第3段階 中等度歯周炎

    第3段階 中等度歯周炎

    歯周ポケットの深さは6~7mm程度で、歯肉が赤紫色に腫れてきます。歯周組織の破壊がさらに進行して歯槽骨も歯根長1/3を越えて溶け、口臭が増し、多くの人に自覚症状が出ます。歯周外科手術が必要な場合があります。

  • 第4段階 重度歯周炎

    第4段階 重度歯周炎

    歯周ポケットの深さは8mm以上で、歯肉が下がりきって、歯が長く見えるようになります。
    歯磨きの際に出血だけでなく膿が出ることもあり、強い口臭が認められます。
    また、歯槽骨も溶けて少なくなっています。
    歯根長1/3を越えるとともに、歯槽骨の吸収形態や大臼歯の根間にも破壊が進んだ状態です。この段階では歯周外科手術、歯内療法、歯の分割などの処置も必要となります。

  • 第5段階 歯周炎(末期)

    第5段階 歯周炎(末期)

    歯肉は赤紫色に腫れ上がってブヨブヨになり、少し触れただけで出血したり膿が出ます。口臭もさらに悪化します。歯槽骨も大幅に少なくなり、舌や指で歯に触れると、歯が大きく揺れて、上下に浮沈するような動きがはっきりわかります。歯が揺れることで咀嚼力が弱くなり、そのまま放置すると歯が抜け落ちることもあります。食事を阻害することも多いので、殆どの場合、抜歯となります。

第4段階になると処置も複雑になり、健康な歯へと回復させるには長い期間が必要です。
そうならないよう、症状がなくても歯科医院で定期健診を受け、早期発見・治療できるようにしましょう。

歯周病治療の流れ

花村歯科医院の歯周病治療では、歯肉を健康な状態へと回復させて口の機能性と審美性を取り戻し、その状態を維持することを目的としています。

  • Step1 検査

    プラークの付着度合・歯周ポケットの深さ・出血の有無の確認、歯の動揺度の計測、などで歯周病を検査します。

  • Step2 歯みがき指導

    歯周病の治療の第一歩は、適切な歯磨きから始まります。
    日常的なセルフケアで、プラークコントロール(プラークの付着防止・除去)を行なえるよう、歯科衛生士が患者さまに歯磨きの指導を行ないます。

  • Step3 スケーリング

    歯肉よりも上に付いたプラークと歯石の除去を行ないます。
    患者さまの症状に合わせた治療法で行なうため、患者さまによって回数が異なります。

  • Step4 歯周ポケットと出血の検査

    歯周ポケットの出血の確認を行ないます。

  • Step5 ルートプレーニング

    歯周ポケットの奥深くのプラークと歯石の除去を行ないます。
    歯周ポケット内にはバイオフィルム(プラークが集まった膜状の物質)が形成されているので、それらを除去します。

  • Step6 外科的処置

    症状が中期から末期で、外科治療が必要な患者さまには、外科的処置を行ないます。

  • Step7 補綴治療

    歯肉が下がり、歯根が露出して歯が長く見える状態から自然な状態になるよう、被せ物で治療を行ないます。

  • Step8 再検査

    再検査を行ない、プラークの付着度合・歯周ポケットの深さ・歯肉の炎症の有無を確認し、プラークと歯石の除去を行ないます。

  • Step9 定期検診

    歯周病治療完了後、患者さまの症状に合わせ、3~6ヵ月に1回、定期検診を行ないます。
    せっかく取り戻した口の健康を再び損なわないよう経過を確認し、歯磨き指導、歯石除去、噛み合わせの確認などを行ないます。

歯周病の予防

歯垢(プラーク)細菌膜(バイオフィルム)歯の表面 歯周病予防のためには、プラークコントロールが欠かせません。
プラークコントロールの方法には、自分で行なうセルフケアと、歯科医院で行なうプロフェッショナルケアがありますが、どちらか一方だけでなく両立させて行なうことで、より予防効果が期待できます。

  • セルフケア

    鏡で口の中を見ながら歯を磨くことで、より確実に歯ブラシを動かすことができます。
    以下のポイントを意識し、丁寧に歯を磨きましょう。

    歯周ポケット部分を磨く歯周ポケット部分を磨く
    歯ブラシの毛先が歯周ポケットに入るように45度の角度で当て、横に小刻みに動かして磨きます。
    適切な歯磨き剤を使う適切な歯磨き剤を使う
    歯磨き剤にはさまざまな薬用成分が配合されており、それぞれに効果があるので、詳細は歯科医院のスタッフまでお尋ねください。
    ご自分の症状に合うものを選択しましょう。
    歯ブラシ以外の器具を併用する歯ブラシ以外の器具を併用する
    歯間が狭い場合はデンタルフロスを使い、歯間に隙間が場合は歯間ブラシを使うなど、歯ブラシ以外の器具を併用することで、より丁寧にプラークを落とすことができます。
    生活習慣の見直しと改善生活習慣の見直しと改善
    甘いものや軟らかいものばかり食べないようにし、栄養バランスを意識した規則正しい食生活を心がけましょう。
    また、喫煙は歯周病を悪化させる大きな原因となっているので、たばこを吸う方は特に注意が必要です。
  • プロフェッショナルケア

    プロフェッショナルケア

    歯周病予防のためには、歯科医院で定期検診を受けることが大切です。検診の間隔は、患者さまの症状によって一人ひとり異なりますが、少なくとも半年に1回は受けることをお勧めします。
    定期検診では主に、歯周ポケットの深さ・出血の有無の確認、プラークと歯石の除去、歯磨き指導などを行ないます。

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